祐生出会いの館

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  • 企画展 2021.04.05

キャッチフレーズ決定記念「情熱と知恵で集めた大正・昭和のコレクション展」

このたび、当館のキャッチフレーズを募集し、648点のご応募いただいた中から、「情熱と知恵で集めた大正・昭和のコレクション」を選ばせていただきました。本展示はキャッチフレーズ決定を記念して開催するものです。

祐生が社会に出た1904年(明治37)は、日露戦争が開始されたときでした。軍の発行した絵葉書が人気となり、国民の間に収集の気運が高まりましたが、教員の安月給では購入することはできず、交換を繰り返したり、乃木大将追悼短冊に合わせて絵葉書も送ってくれるように要請したりしました。ついに、収集13年目の1916年(大正5)に絵葉書一千枚収集を達成しました。その後、祐生は多くの人の協力を得て五千枚にのぼる絵葉書を残しました。

転機となったのは、大阪朝日新聞掲載のコラム「珍道楽」に紹介された30人との交流であり、さらに東京の「我楽他宗」33人のうちの一員となっての雅交でした。祐生は経済的にゆとりのない生活の中で都会の人たちと肩を並べた収集に挑みました。そのために、心を込めた書簡を送り、私家本を発行して恵贈を受けた物を文章や絵柄にしてまとめ、感謝と自らの在り方を伝えることに努めました。私家本は60数冊にのぼり、祐生は全国の趣味人から信頼される存在になりました。今回展示した「日露戦争絵葉書」「乃木大将追悼短冊・白扇」「各種ラベル」「入場券」などの648点は、正にタイムカプセルです。

経済的な格差、地理的不利な環境をものともせず「情熱と知恵」で挑戦し、克服した祐生の姿を感じていただければ幸いです。

■展示総数  648点

・日露戦争絵葉書  16点

・乃木大将夫妻追悼短冊 12点

・乃木大将追悼白扇 2点

・我楽他宗の関係 18点

・龍駒珍聞    6点

・各種富士山   18点

・東都肉筆納札会作品 20点

・祐生私家本表紙  9点

・双六       3点

・入場券・観覧券  31点

・泥めんこ     157点

・各地名産ラベル  49点

・醤油ラベル    31点

・缶詰ラベル    18点

・松本幸四郎隈   1点  等

*とっとり県民カレッジ連携講座

【開催期間】  令和3年4月3日(土)~5月31日(月)

【開催場所】  南部町祐生出会いの館 第4展示室

【開館時間】  9:00~17:00

【休館日】   火曜日 ※5/4(火)と5/5(水)は開館し、5/6(木)休館

【入館料】   一般:300円(240円)、高校・大学生:200円(160円)、中学生以下無料

※( )は15名以上の団体料金

※身障手帳所持者と介護者1名無料

【お問合せ】  南部町祐生出会いの館(緑水湖畔)

TEL/FAX 0859-66-4755

〒683-0312 鳥取県西伯郡南部町下中谷1008

 

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