祐生出会いの館

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  • 企画展 2022.06.20

山陰本線の鉄道唱歌を書く「伯耆書院展」

伯耆書院は1970年(昭和45)、森田尾山氏の設立した書道グループです。会員は森田氏の確立した書風を目標にして研鑽を積み、各展覧会等で活躍しています。伯耆書院展で発表される作品のほとんどは、調和体作品(漢字と平仮名交じり文)です。画数の多い漢字と簡易な平仮名の組み合わせの作品づくりは難しく敬遠されがちで、各種展覧会での出店数は少ないですが、あえて挑戦することで身近なところにテーマを求めることができます。最近では「大山の文学を書く」「皆生小唄を書く」「母校の校歌を書く」など、気持ちを込めた作品を発表しています。その中の一つが「山陰本線の鉄道唱歌を書く」です。

鉄道は1889年(明治22)、新橋・神戸間の東海道本線が全通し、1900年(明治33)鉄道唱歌東関道篇が出版されて以来、全国の鉄道沿線をうたったものが作られていきました。山陰本線は、1902年(明治35)、境港・御来屋間の開通に始まり、1907年(明治40)には米子・鳥取間が開通して皇太子(後の大正天皇)の山陰道行啓が実現しました。1912年(明治45)、最大の難関であった桃観トンネル・余部鉄橋が完成して、京都から出雲今市(現出雲市駅)まで開通しました。前年既に岩田勝市作詞田村虎蔵作曲の山陰鉄道唱歌が発表されていましたが、同年新たに汽車旅行山陰唱歌が作られました。また、1929年(昭和4)にも新鉄道唱歌山陰本線が作られています。

本展では、伯耆書院会員の書く山陰本線の鉄道唱歌作品を51点展示しています。地元の風土を各自が体感しているだけに、実に変化に富み、各自思い思いの作品に仕上がっていて見応えがあります。作品としての鉄道唱歌をご鑑賞いただくとともに、なじみの沿線風景をお楽しみいただければ幸いです。

*とっとり県民カレッジ連携講座*

【開館期間】  令和4年6月18日(土)~8月22日(月)

【開催が所】  南部町祐生出会いの館 第5展示室

【開館時間】  9:00~17:00

【休館日】   毎週火曜日

【入館料】   一般:300円(240円) 高校・大学生:200円(160円)、中学生以下無料

※( )は15名以上の団体料金

※身障手帳所持者と介護者1名無料

【お問合せ】

情熱と知恵で集めた大正・昭和のコレクション

南部町祐生出会いの館 (緑水湖畔)

〒683-0343 鳥取県西伯郡南部町下中谷1008

TEL/FAX:0859-66-4755

E-mail:yusei_museum@yahoo.co.jp

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