祐生出会いの館

トピックスtopics

  • 企画展 2024.12.09

「版画作家からの年賀状ー「榛の会」作品展Ⅰ」

 

1934年(昭和9)、武井武雄の呼びかけで会員50名の芸術家同士の年賀状交換会が結成され、翌年正月から開始されました。祐生は、第一回に誘いを受けたが、「怯(お)じけて」第二回から参加したと述懐している。会員は、一流の版画作家50人で構成され、会員同士の相互批評にたえうる、レベルの高いものばかりでした。

武井武雄は11月に予告、1月に総括をし、ガリ版通信(ガリ通)として会員の意見を紹介し、会の趣旨を浸透させました。武井武雄は会員の意見に耳を傾けることに努め、全員に感想や意見を求めました。そして「うれしい作品」に丸、「うれしくない作品」に黒丸を付けさせ、上位十傑と下位十傑を明らかにして、出された意見に対する自身の考えも掲載した『ガリ版通信(ガリ通)』なる機関紙を届けて意思疎通を図りました。黒丸の多い人には次の年に案内状が届かない仕組みでした。過去の実績にとらわれることなく評価させたので、第三回には既に半数の顔ぶれが代わっていました。

祐生は「榛の会」で会員から強烈な感化を受け、以後の作品には芸術性が加わることになりました。祐生作品は、第四回に十傑に入り、第六回からは切り抜き手法に移行して著しい進化を遂げ、一流の版画家と肩を並べる作品へと発展しました。

この度の展示は「榛の会」から祐生に届いた芸術性あふれる年賀状のうちの七年分です。パソコンの画像が主流の今日、芸術としての年賀状をお楽しみください。

展示総数 367点(年賀状349点、アルバム7点、ガリ通11点)

※とっとり県民カレッジ連携講座

【開催場所】南部町 祐生出会いの館

【開館時間】9:00~17:00

【休館日】火曜日 年末年始(12/29~1/4)

【入館料】一般:300円(240円) 高校・大学生:200円(160円) 中学生以下無料

※( )は15名以上の団体料金

※身障手帳所持者と介護者1名無料

【お問合せ】

情熱と知恵で集めた大正・昭和のコレクション

南部町 祐生出会いの館(緑水湖畔)

〒683-0343 鳥取県南部町下中谷1008

TEL/FAX 0859-66-4755

E-mail yusei_museum@yahoo.co.jp

 

 

 

 

一覧に戻る