- 企画展 2025.01.17
祐生秘蔵 呉服店ほかポスター展
祐生は絵を描くことが好きでした。1907年(明治41)の祐生日記を見ると、3月14日には白木屋(大阪)「流行」、17日には高島屋(京都)「新衣装」、26日には三越(大阪)「時好」が相次いで到着しています。これらは、顧客に商品や催し企画を知らせる小冊子で、表紙には一流の画家による美しい絵柄がありました。祐生の目的は表紙絵にありました。祐生は、月ごとの情報誌からポスターの存在を認識し、情報誌に併せて求めるようになったと思われます。
祐生収集のポスターは、明治期の高島屋などの貴重なものだけでなく、鑑賞に耐え得るものが多くあります。
このたび展示した呉服店、ビール、サイダー、ワインの昭和3年以前の大形ポスターの中には、鏑木清方、北野恒富、樋口富麻呂、町田隆要、神坂松涛、多田北鳥、杉浦非水が原画を手掛けたものもあり、すべてが観賞用に制作されています。祐生の残したポスターは観賞用の枠を超えて、当時の社会を知るのに貴重な資料です。
この展示から、田舎にいて広い世界を夢見た一青年の在りし日の姿を、併せて思い浮かべていただければ幸いです。
展示総数 36点
※とっとり県民カレッジ連携講座
【開催場所】南部町 祐生出会いの館
【開館時間】9:00~17:00
【休館日】火曜日 (2月11日(火)は開館し12日(水)に休館します)
【入館料】一般:300円(240円) 高校・大学生:200円(160円) 中学生以下無料
※( )は15名以上の団体料金
※身障手帳所持者と介護者1名無料
【お問合せ】
情熱と知恵で集めた大正・昭和のコレクション
南部町 祐生出会いの館(緑水湖畔)
〒683-0343 鳥取県南部町下中谷1008
TEL/FAX 0859-66-4755
E-mail yusei_museum@yahoo.co.jp
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