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赤玉ポートワイン
1922年(大正11年)、日本で初めてセミヌード写真を取り入れた『赤玉ポートワイン』のポスターです。
モノクロの背景の中に、赤いグラスワインが鮮やかに浮かび上がり、見る者を魅了する計算された構図は、ドイツの世界ポスター展で1位に輝きました。女性がセミヌードであっても決していやらしくなく、それどころか貴賓さえも感じさせます。しかし、当時は女性が裸の写真を出すなどということは、もってのほか。モデルに起用されたこの女性は親から勘当されたといいます。
祐生が蒐集したポスターの総数は約1,400点。そのコレクションを語る上でも、日本のポスター史を語る上でも絶対に外せない一枚です。