祐生出会いの館

Collection & Artwork

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ラベル-自作の「貼り込み帖」より-

菓子、漬物、お茶、箸、鉛筆、封筒、石鹸、全て生活に密着した商品です。祐生は、これらに貼ってあった小さなラベルに芸術性を見出し、自作の帳面に貼りつけて保存していました。

(マッチラベル・・・祐生は約400枚のマッチラベルを蒐集しています

 

その帳面を『貼り込み帖(はりこみちょう)』といい、その数60冊にも及びます。

             石鹸(石鹸のラベル) 果物(果物のラベル)

そこに貼り込まれたラベルは明治~昭和の時代を反映しています。特に昭和初期頃になると、もともとあった日本的要素に西洋のデザインが盛り込まれ、モダニズムが華やかに開花し、庶民の生活にも浸透していった様子が伺えます。

祐生は自身の孔版画作品を完成すべく模索する中で、都市文化が凝縮された美しいラベルのデザインを参考にしたようです。

都市文化に思いを馳せながら、一枚一枚丁寧に貼り込まれた帳面は、現代において美術的かつ歴史的に貴重な資料といえます。

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