- 企画展 2022.08.08
「駅弁掛け紙の世界展Ⅱ(西日本編)」
祐生収集駅弁掛け紙図録東日本編に続き、西日本編の原稿が完了しました。北陸本線・関西本線から鹿児島本線までの駅弁掛け紙に加え、駅弁に付けて出された箸袋や食堂車案内、当時の朝鮮、満州国で販売されたもの等も掲載しています。今日では内容の充実が評価され、地方色豊かな優良弁当の代名詞にもなっている駅弁ですが、当時の掛け紙には、弁当の中よりも地方の名所・旧跡が紹介されていたり、乗換案内や乗車マナーなども示されていたりして、乗客が安全に旅を楽しむことを優先に工夫されています。また、広告掲載もあり、ことに1922年(大正11)の「平和記念東京博覧会」や「イギリス皇太子来日歓迎」は全国の掛け紙に掲載されました。
鉄道高速化による目的地までの所要時間の短縮や停車時間の節減、そして何よりも窓の開かない車両設計により、駅弁の需要と供給には不利な条件が重なり、駅弁は次々と姿を消しています。東京・京都間が15時間かかった時代、祐生収集の駅弁掛け紙からは、鉄道で旅を楽しんだ時代が漂います。旅の友であった駅弁の掛け紙から、地方の自慢と誇りも感じていただければ幸いです。
■展示総数 600点
・駅弁掛け紙 553点
・食堂車案内 23点
・関係箸袋 24点
*とっとり県民カレッジ連携講座*
【開催期間】 令和4年8月6日(土)~10月10日(月)
【開催場所】 南部町祐生出会いの館 第4展示室
【開館時間】 9:00~17:00
【休館日】 毎週火曜日
【入館料】 一般:300円(240円) 高校・大学生:200円(160円) 中学生以下無料
※( )は15名以上の団体料金
※身障手帳所持者と介護者1名無料
【お問合せ】
南部町祐生出会いの館 (緑水湖畔)
〒683-0343
鳥取県西伯郡南部町下中谷1008
TEL/FAX:0859-66-4755
E-mail:yusei_museum@yahoo.co.jp
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