祐生出会いの館

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  • 企画展 2022.06.08

「祐生愛蔵絵葉書展」

祐生絵葉書収集は、高等小学校を卒業して社会人となってからです。日給十銭の薄給の中で開始されました。1916年(大正5)、収集12年目にして、努力の甲斐あって一千枚を達成しました。祐生は、偉業と位置づけ、知人の二百人ばかりに「一千枚達成祝詞」を送ってくれるよう依頼しました。祐生のもとには、賞賛の言葉に添えて絵葉書も届けられるようになりました。このおかげで、翌年には二千枚、次の年には三千枚と積み重ねることになりました。こうなると、「買う」のではなく「寄贈を受ける」手法として定着していきました。ことに、東京の我楽他宗に入会して以降は、全国のものが届くようになり、内容的に充実が図られるようになりました。現在、五千枚に及ぶ絵葉書が残されていますが、すべて書簡による収集でした。まさに「情熱と知恵」の収集家面目躍如たるものがあります。

祐生収集活動の多くは、短期間に集中して行われていますが、絵葉書については継続されています。祐生収集は「後世の参考とする」大義を抱いているだけに、名所旧跡はともかく、絵葉書制作が行事や社会現象の記念品であったり、メディアとしての側面もあったりして、世相を反映する性格上、その時代を生きている自らの感動を後世に伝える資料となることを期待していました。

祐生収集の絵葉書から、かつての世相を感じていただくとともに、収集家板祐生を再認識していただければ幸いです。なお、今回の展示物は、これまでまとまったテーマのもとに展示できなかったものを中心に677点を展示してしています。

■展示総数  677点

・奠都五十年記念 1919年(大正8)   15点

・東京奠都奉祝博覧会 1917年(大正6)  5点

・山陰鉄道開通記念 1912年(明治45)  14点

・山陰線全通記念 1923年(大正12)   3点

・東京停車場開場記念 1914年(大正3)  1点

・初飛行郵便紀念 1919年(大正8)    13点

・イギリス皇太子来日記念 1922年(大正11) 39点

・平和紀念東京博覧会 1922年(大正11)  30点

・名古屋放送局 1925年(大正15)   4点

・東京高等商船学校         11点

・国勢調査第1回 1920年(大正9)   28点

・安来節              13点

・皇太子殿下山陰道行啓紀念 1907年(明治40)  19点  他

*とっとり県民カレッジ連携講座*

 

【開催期間】  令和4年6月4日(土)~8月1日(月)

【開催場所】  南部町祐生出会いの館 第4展示室

【開館時間】  9:00~17:00

【休館日】   毎週火曜日

【入館料】   一般:300円(240円)、高校・大学生:200円(160円)、中学生以下無料

※( )は15名以上の団体料金

※身障手帳所持者と介護者1名無料

【お問い合わせ】

情熱と知恵で集めた大正・昭和のコレクション

南部町祐生出会いの館 (緑水湖畔)

〒683-0343 鳥取県西伯郡南部町下中谷1008

TEL/FAX:0859-66-4755

E-mail:yusei_museum@yahoo.co.jp

 

 

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